【放デイブログの運営者】
計画相談支援という福祉サービスをご存知ですか?
ご家族様で介護保険を利用されている方がいらっしゃる場合にはイメージしやすいかと思いますが、障害福祉の「ケアマネージャ」のような存在です。
平成 24 年 4 月から、障害のある方が、希望する生活を実現できるように、利用するサービスや事 業所の選定、モニタリングなどの支援を行う「計画相談支援」が新たに導入されました。
今回はこの相談支援について一緒に学んで行きましょう。
- 17歳以下
障害児相談支援 - 18歳以上
指定特定相談支援 - 65歳以上
介護保険(ケアマネージャが対応)
相談支援専門員は、障害者やそのご家族が必要とする支援を適切に受けるためのサポートを行うプロフェッショナルです。
利用者さんが暮らしやすい生活を送るために、利用者さんと支援サービスを提供する事業所をつなぎ、中立的な立場で支援に携わります。
相談支援専門員は指定された実務要件を満たし、研修を終了してなることができます。
利用者さんまたはそのご家族からの要望をヒアリングします。ヒアリングでは「利用者さんのお悩み」「希望」「ニーズに合わせてどのような資源があるか」を整理します。
②サービス等利用計画書案の作成
ヒアリングを元に課題(ニーズ)を整理し、本人様やご家族様と一緒に「サービス等利用計画案を作成します。このサービス等利用計画案をベースに今後利用する各サービス事業所は個別支援計画を作成します。
③サービス担当者会議
相談支援専門員が利用者様やご家族と作成したサービス等利用計画をもとに、希望するサービスの紹介や見学、体験といった機会を設定して行きます。
利用するサービス事業所が決定したら、本人も含めた関係者との会議を実施します。支援の方向性や各事業所の役割などを明確にしていくことが目的です。
この会議ではできる限り支援に関わる人全員が参加します。
④サービス等利用計画書の作成
サービス担当者会議での意見交換をもとにサービス等利用計画を完成させます。
・(案)から完成する
⑤モニタリング・担当者会議
市町村が各ご利用者様に必要と定めた期間(3ヶ月毎など)に合わせて、継続サービス利用支援(モニタリング)が実施されます。
また、モニタリングの結果を踏まえて再度担当者会議が開催され支援の方向性の再確認や意見交換が行われるのが一般的です。
モニタリングでは、サービス等利用計画に基ずいた支援サービスが利用者様に適切に提供されているかを確認します。
- サービス等利用計画に従ってサービスが行われているか
- 利用者本人の満足度はどうか
- 目指していた目標の実現状況はどうか
- 利用者の新たなニーズは発生していないか
など、確認すべき項目ごとにモニタリングの結果全体を把握します。
相談支援専門員はモニタリング報告書を管轄の市町村に提出します。
モニタリング・担当者会議の結果を踏まえて④サービス等利用計画書の作成が再度行われます。
相談支援のサービスを利用しているうちはずっとこの一連の流れが繰り返されます。
②サービス事業所や学校などと問題が起きたときに中立的な立場で解決のお手伝いをしてくれる
③自分の悩みや相談を親身に聞いてくれる
④役所に提出する書類の作成のサポートを行ってくれる
⑤なんせ、一緒に悩んで考えてくれる人の存在がありがたい
相談支援専門員は本当に頼もしい福祉サービスだと思います。
児童の相談支援専門員に関しては地域によっては人材の不足問題があり、利用したくても見つからないケースも多いかと思います。
ぜひ、今後介護保険のケアマネさんのように皆さんが当たり前のように利用できる存在になって欲しいと思います。
今回は「相談支援ってどんな福祉サービス?」について書かせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。