放デイブログ

放課後等デイサービスの仕事を楽しみたい全ての人のためのブログです。仕事が楽しくなる福祉の知識などを発信していきます。

放課後等デイサービスとは?


【放デイブログの運営者】

ryouiku-smm.site

 

f:id:kiminomirai:20210527154934j:plain
【今日のテーマ】
みなさん今日も福祉のお仕事楽しめましたか?

 今日は「放課後等デイサービスとは?」というテーマを書いていきたいと思います。

かなり一般的になってきた「放課後等デイサービス」ですが、改めて基本的な概要をまとめたいと思います。

放課後等デイサービスはどんな福祉サービス?
・放課後等デイサービスは原則6歳~18歳までの学校教育法第一条のもと運営されている学校に通われているお子さんが利用できるサービスです。

・下校後の放課後や祝日、土日、夏休みなどの長期休暇に利用が可能です。(施設によって営業日や営業時間は異なります)

・お子様一人一人の発達段階や障がい特性に支援を受けながら遊んだり学ぶ機会が提供されます。

・支援の内容は児童発達管理責任者が作成する「個別支援計画」によって決定されます。

・放課後等デイサービスを利用するには「市町村からの受給者証の発行」が必要ととなります。

 

放課後等デイサービスを利用できるお子さん
①6歳~18歳のお子様

②学校教育法第一条のもと運営されている学校に通うお子様

③市町村から放課後等デイサービスでの支援の必要性を認められ「受給者証」が発行されたお子さん

 



放課後等デイサービスにかかる料金
●サービス利用料
・基本的には利用によって施設に支払われる利用料の1割が利用者負担額となります。

・世帯収入によって利用者負担額の上限が決定します。
①37200円
②4600円
③0円

例1回の利用料の1割負担(利用者負担)が1000円の場合、月の利用5回目で4600円を超えます。ひと月に4600円を超えた部分に関しては公費(税金)から施設に利用料が支払われます。

●実費負担
サービス利用料以外に施設ごとに独自の実費負担料金が存在します。


おやつ代 一日○○円
外出時の交通費
テーマパーク等の入場料
工作に掛かる費用
クッキングイベントの材料費  など

●ポイント
サービス利用料金や実費負担金は施設や地域によってある程度差がありますので、一度各施設にお問合せください。

 
 

放課後等デイサービスで働くスタッフ
①管理者
施設の運営状態の全体像を把握して安定的な施設運営をする役割

②児童発達管理責任者
お子さんと保護者のニーズを適切に把握して個別支援計画を作成する役割。計画に基づいた支援が提供されるように調整し、支援のプロセスを管理・評価する。

③児童指導員
お子様に実際に療育を提供する役割のスタッフです。様々な資格を持つスタッフが児童指導員となれます
●資格の一例
保育士
学校教員免許
心理系の大学を卒業した人
幼稚園教諭
一定の期間無資格で放課後等デイサービスで勤務したもの
などなど

④専門職員
お子様に専門的なリハビリや心理士指導を行う役割です
●資格の一例
理学療法士
作業療法士
言語聴覚士
臨床心理士 など


放課後等デイサービスの特徴
●少人数での療育
放課後等デイサービスのほとんどの施設は定員が10名でスタッフは4~5名配置されているため、少人数をの集団で手厚い支援を受けることが可能です。

●ニーズに合わせた施設選び
近年放課後等デイサービスの数が一気に増えてきたことから、各施設の特性が多種多様になってきています。

例えば私が運営する放課後等デイサービスは「就労準備型」中学生・高校生が将来の就労の準備のために放課後等デイサービスに通ってきています。

それ以外にも、「絵画」「運動」「空手」「音楽」など最近では様々なことに特化した放課後等デイサービスが出来てきていますので、お子さんや保護者さんのニーズに合わせた施設選びが可能です。(塾みたいな感じ)

●サードプレイス
ご家庭、学校以外の第三の居場所(サードプレイス)を作ることで、お子さん自信が親にも先生にも話せなくて悩んでいることを放課後デイのスタッフに相談できるなど、いい意味での逃げ場を作ることができます。

今日は 「放課後等デイサービスとは?」というテーマでした。

今日はここまでです☺️
ではでは!!


放課後等デイサービススタッフ必見!!報連相のポイント


【放デイブログの運営者】

ryouiku-smm.site

 

f:id:kiminomirai:20210714180658j:plain

今日は「放課後等デイサービススタッフ必見!!報連相のポイント」というテーマです。

放課後等デイサービスでは毎日様々な業務やお子様の情報を扱います。

その中で大切になってくるのが「報連相」を確実にスタッフ間で行うということです。

今回はこの報連相について一緒に考えて行きましょう。

放デイは他職種が働く複雑な職場環境

●他職種が働く職場は報連相が特に大切


放課後等デイサービスは以下のように様々な職種が「お子さんの成長を支える」という同じ目的のために働く職場です。
  • 教育職(教員、幼稚園教諭)
  • 保育(保育士)
  • 医療(看護、リハビリ、心理)
  • 福祉

このように学んだ土台が違ったり、前の職場の特徴が異なるスタッフ同士でコミュニケーションをとるためにはスタッフ間で「相手に上手く伝える」ための方法を模索していく必要があります。

 

 

簡単には伝わらない前提で「伝える」
スタッフ間でコミュニケーションや報連相を行う上で、最も重要な考えとして「相手に自分の意図を理解してもらうことは難しい」とスタッフ一人一人が考えることです。

●わかってくれている「だろう」の考えをやめる

相手に報連相をする際に、これくらいわかってくれている「だろう」が事故やヒヤリハットにつながるケースは少なくありません。
報連相はし過ぎて困ることはないので、相手に99%伝わっている「だろう」ということでも再度伝えることが重要です。

●自分の当たり前は相手の「当たり前」ではない
現場でよく起こる報連相のトラブルとして「これは当たり前」「これは常識」と考えて相手に伝えることを省略して起こる事故やトラブルです。

先にも書いたように、放課後等デイサービスは他職種が働く職場のため「常識」や「価値観」がスタッフ間でも全く違う場合があります。

自分の「当たり前」は必ずしも他人の「当たり前」ではないと意識した方が良いかと思います。

●支援の考え方も「当たり前」はない
他職種が集まって働いている分、お子さんへの支援に対する考え方も各スタッフ違います。

最終的な目指すゴールは一緒でも、アプローチする手段が違うことも少なくありません。

スタッフAさんが得意な支援方法がBさんにとっては「好ましくない支援」と捉える場合もあります。

大切なのは普段から、自分の支援について相手に十分説明することです。

相手の支援を否定せず、お互いの支援を学ぼうとする姿勢が大切です。支援の手段は一つではありません。

 

 

めちゃくちゃ詳しく説明しても足りない
スタッフ間でのコミュニケーションや報連相は、「しつこい」「くどい」くらいでも相手には100%伝わり切りません。

●主語を明確にして伝えよう

ほとんどのコミュニケーションや報連相のトラブルの原因が「主語」を省略して伝えてしまうことから起こります。

保護者さんから連絡を受ける際にも、支援者が改めて主語を確認する習慣をつけておかないと予想できないようなトラブルにつながることがあります。

基本的には学校で習った5W1Hを「くどい」くらい明確に相手に伝えることが大切です。

5W+1H
  • いつ
  • 誰が
  • どこで
  • 何を
  • なぜ
  • どのように
●報告を聞いた相手が意識すること
聞く側は聞いた内容を相手に「こういう意味でいいですか?」と確認する作業が大切です。

意外と、自分が伝えた内容と相手が捉えている内容に違いがあってびっくりすることが多いかと思います。

●伝わらないのは「伝え方が悪い」の意識を持つ

 相手に上手く伝わらない場合は、相手に苛立ちを覚えることもあるかと思います。

ですが、自分のコミュニケーション能力や報連相の力を身につけるには「伝わらないのは自分の伝え方が悪い」という意識が大切です。

上手く伝わらない時にはさらに詳しく伝える努力を行ってみたり、一度伝えた内容を文章に書き出して自分で読み返して「どうすればもっと伝わるか」を考えてみましょう。


今日は「放課後等デイサービススタッフ必見!!報連相のポイント」について書かせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

【今日のオススメ書籍】

放課後等デイサービスでの保護者面談のポイント


【放デイブログの運営者】

ryouiku-smm.site

 

f:id:kiminomirai:20210711005633j:plain



今日は「放課後等デイサービスでの保護者面談のポイント」というテーマです。

放課後等デイサービスでは日々保護者様と面談を行う機会があります。

面談の経験が少ない児発管や児童指導員さんは

「なんかアドバイスしなきゃいけないの?」「きついこと言われる?」

など不安が大きいと思います。

今回はこの保護者様面談について一緒に考えて行きましょう。

保護者さんが面談で求めてるもの

●表向きに求めてるもの


面談の際にたくさんの悩みやお子さんの課題を支援者に伝えられることがあります。学習のことコミュニケーションのこと、性のことなどを相談されます。

支援者は「なんとか解決しなきゃいけない」「何かアドバイスを伝えなきゃいけない」などと責任感を感じて頑張ることも少なくないかと思います。

ですが、実はこの「答えを求める相談」は本当のニーズではない場合が多いです。

●保護者さんの本当のニーズ

では保護者さんの「本当のニーズ」とはなんでしょうか?

それは「話を聞いてほしい」です。

「自分の話を聞いてほしい」のです。

●どんな話を聞いてほしい?

では保護者さん達はどんな話を聞いてほしいのでしょうか?
  • 我が子の話
  • 家族の話(旦那さんと喧嘩したとか)
  • 学校の先生がわかってくれない話
  • 自分の仕事の話

など、一見直接お子さんに関係ないようなことも聞いてほしい場合があります。

特に、障がいを持つお子さんのお母さんという立場はなかなか他人に自分の思いや考えを話す場所や機会がありません。

支援者との面談の場は、お母さんの精神衛生上とても大切な機会となります。

 

 

相談の意図を汲み取る重要性

保護者さん(以下お母さん)は面談の時にいきなり、自分の聞いてほしいことを話てはくれません。お母さんの発言の意図を支援者がしっかりと汲み取ることが大切です。

少し正解の対応と不正解の対応を例にあげます。

母「うちの子学校に毎日ちゃんと通うことができていないんです。私がもっと頑張らなくちゃいけないんですが」

正解の支援者「そんなことないですよ、お母さん本当に努力されていると思います〜〜」

不正解の支援者「なるほど、お母さんもっと違うアプローチでお子さんに〜〜」

お母さんの意図としては、、
「私すごく頑張ってるの!!誰かに頑張ってるって言ってほしいの!!」

のメッセージが強いかと思います。

支援者としては「何かアドバイスをしなきゃ」と思ってしまいがちですが、まずはお母さんがなぜ「頑張らなきゃ」と支援者に伝えたかの意図を考える必要があります。

 

 

鏡のように傾聴(話を聞く)
前述したようにお母さんは「話を聞いてほしい」場合が多いのです。話を聞く支援者として重要なのは支援者は保護者さんを写す鏡のような役割をするということです。

●自分の気持ちを自分で捉えることは難しい
人は意外と自分が考えていることや希望していることを、よくわかっていません。面談の時に多いのが「特に希望はないです」と伝えられることです。

これは自分の全身の姿を自分自身で見ることが難しいのと似ています。

自分の全身を見ようと思うと「鏡」が必要になります。

「自分の気持ち」に関して知るためには、面談する支援者が鏡のような役割をする必要があります。

●相手に話を聞いてもらうことで自分の気持ちが明確になる
「鏡」として面談する支援者に大切なことは、お母さんの話を聞き続けるということです。

基本自分の意見やアドバイスを伝えてはいけません。

支援者は「頷きや」「リアクション」を行い、お母さんが話しやすい状況を作ってあげてください。

●気持ちや思いを整理してあげる
お母さんは支援者に色々な話をしていく中で、少しずつポロポロと自分の気持ちを言葉として出すようになってきます。

支援者はそのような言葉を時々整理して「こういう気持ちだったんですね」など整理をしてお母さんに返してあげてください。

面談中にこの「整理」を繰り返す中で、少しずつお母さんの本当の「思い」が整理されて行きます。

面談の最後に送る言葉

  お母さんの中には「長い時間話をしてしまって支援者さん嫌じゃなかったかな?」と感じてしまう方がいらっしゃいます。

面談の終了時には必ず「今回の面談がとても充実したものだった」ということと「お母さんと話すことが楽しかった」ということをお母さんに伝えてください。

お母さんが困ったりまた話を聞いてほしいと思った時に気軽に相談してもらえるようにするポイントです。


今日は「放課後等デイサービスでの保護者面談のポイント」について書かせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

【今日のオススメ書籍】

安全の基地としての放課後等デイサービスの役割


【放デイブログの運営者】

ryouiku-smm.site

 

f:id:kiminomirai:20210710002553j:plain



今日は「安全の基地としての放課後等デイサービスの役割」というテーマです。

私が運営する放課後等デイサービスで社内研修として紹介した内容となります。

「安全の基地」という言葉をご存知でしょうか?

小児心理学の分野で子どもが親を拠点として徐々に自分の世界を広げていくという発達を示す言葉です。

今回はこの考えを支援者とお子さんの関係で考えて行きたいと思います。

安全の基地とは
発達心理学の中で語られる「安全の基地」とは、母子関係の中でお子さんが保護者に対して「愛着形成」や「信頼関係」が担保される時期が訪れると、徐々に「保護者の所にいつでも戻れる範囲の中」で探索行動を始め自分の世界を広げていくという発達段階を指します。

逆にいうと「愛着形成」が十分に育まれていないお子さんに関しては、他者に依存的になってしまったり、常に自分に注目されていないと落ち着かないようなお子さんも普段の支援の中でいらっしゃると思います。

逆に保護者がこの探索行動を止めてしまったり、保護者から離れることを阻止するようなケースも発達を阻害する要因となるかと考えます。

f:id:kiminomirai:20210710004712j:plain

 

放課後等デイサービスは安全の拠点
「安全の基地」である保護者さんから少しずつ離れていく中で、新しく「安全や信頼」が担保されている「拠点」をお子さんは作って行きます。

障がいをお持ちのお子さんの場合その一つに私たち放課後等デイサービスやそこで働くスタッフが「安全の拠点」となります。

注:安全の拠点は私が作った言葉です。発達心理学用語ではありません。

もちろん学校やクラブ活動なども「安全の拠点」であると考えます。

子ども達はこの「安全の拠点」を中心にさらに自分自身の世界を広げて行きます。

f:id:kiminomirai:20210710005410j:plain

 

「安全の拠点」としての段階
「安全の拠点」としてお子さんとか変わるにはその時期やタイミングでの役割があります。


●信頼関係を築く段階
まずは、信頼関係を築く段階です。

お互いを知ることや、お子さんに「自分をちゃんと見てくれている」「自分ことを知ろうとしてくれている」と感じてもらう必要があります。

じっくりお子さんと関わる必要がある時期です。

●離れていくお子さんを見守る
どこかのタイミングでお子さんは支援者から離れて活動を始めます。

支援者はお子さんを見守ることが大切です。

お子さんが離れていけるのは「自分のことを見てくれている」という安心があるためです。

●戻ってきたら受け止める
支援者から離れていったお子さんは自分の世界を広げて行きます。

新しい挑戦をする中で失敗したり不安になった時に支援者の元に戻ってきます。

この時期にお子さんが支援者にしっかりと受け止めてもらえた成功体験が得られると、再挑戦を行うことができます。

逆に支援者が戻ってきたお子さんの気持ちを受け止めることができないと、「安全の拠点」を失い再挑戦が出来なくなってしまいます。

「安全の拠点」として支援者が注意すること
①お子さんと依存関係にならない
経験が浅い支援者さんの中には、「お子さんに好かれる」ことで承認欲求を満たそうとしてしまう方がいらっしゃいます。

そういった方はお子さんが自分から離れる段階の際に「自分の元に引き止めよう」としてしまうケースが多いです。

まずは、知識として「子どもは離れていくもの」ということを知っておいてください。

お子さんを引き止めると、「共依存」の関係になってしまうか、お子さんが強く反発し「安全の拠点」は失われてしまいます。

②子どもが困った時に支援者の方に来る関係性を目指そう

私たち支援者は無意識のうちに子ども達に関わりたくなります。

ですが、「安全の拠点」として支援者が機能するには

「信頼関係」を構築したお子さんへの支援者の役割は
  • 見守る
  • 戻ってきたら受け止める

です。

「お子さんに近寄るな」とは言いませんが、少し普段の声かけを意識するなら

「大丈夫?心配やわ」→「何かあったら声をかけてね」

に変えて見てもいいかもしれません。

困った時に信頼できる相手にSOSを出したり、相談できる能力はお子さんが社会に出た際に必ず役に立ちます。


今日は「安全の基地としての放課後等デイサービスの役割」について書かせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

【今日のオススメ書籍】

お子さんに変わってもらいたいならまず大人から変わろう


【放デイブログの運営者】

ryouiku-smm.site

 

f:id:kiminomirai:20210706011221j:plain


今日は「お子さんに変わってもらいたいならまず大人から変わろう」というテーマです。

私たち支援者はお子さんに成長してもらうことや、お子さんに社会性を身につけてもらうことなど、すなわち「お子さんに変わってもらうこと」にやっきになってしまいます。

ですが、実は「お子さんに変わってもらう」には大人の振る舞いが重要です。

人は変えようとしても変わらない
まず、支援者が知っておく必要があることとして「他人は変えようとしても変わらない」ということです。

お子さんに「挨拶」をきっちりとさせたい場合

何度も「挨拶をしなさい」と伝えたとしても、挨拶をするのはその場かぎりで習慣になることは難しい場合があります。

お子さんが挨拶を身につけるには、挨拶することに「魅力」「価値」を見出す必要があります。

大人がいくら「挨拶」を推奨してもお子さんはなかなか変わってくれません。

 

お子さんの課題は大人も課題な場合が多い
放課後等デイサービスや学校などで支援者がお子さんに指導していることは、以外と大人も出来ていない場合が多いような気がしませんか?
  • 大きな声で挨拶する
  • 人の悪口は言わない
  • 遅刻しない(私は遅刻します)
  • 人の話はしっかり聞く
など、意外とお子さんには「常識」のように伝えてはいますがいざ自分を振り返るとなかなか全て出来ていないことも多いのではないかと思います。

結構、お子さん達は私たち支援者のこの「矛盾」を感じ取っていたりします。

 

ノックを真似する子ども達
これは私の運営する放課後等デイサービスで起きたお子さんの変化の話です。


●スタッフで決めたルール
放課後等デイサービスのスタッフ同士で「働きやすい職場を作ろう」という話し合いの中で、皆んなでいくつかのコミュニケーションのルールを作ろうということになりました。

その一つの中に「事務所に入るときはノックをする」というものがありました。

ルールを決めてからスタッフ全員でノックを徹底していました。


●ノックが定着しなかった子ども達
実は子ども達にも常々、「事務所に用事があるときはノックしなさい」と伝えていたのですが何度注意してもノックは定着せずにスタッフ達は諦めていました。

「この子達は何回言っても言うことを聞いてくれない」

少しスタッフ間でも苛立ちがありました。

●大人の真似をする子ども達
スタッフ達が「ノック」のルールを実践して数週間経つ中で、あるお子さんが事務所に入るときに「トントン」とノックを始めました。

「〇〇先生の真似してみた」「なんかカッコいいよな」

その子をきっかけに少しずつ「ノック」する事が他のお子さんにも広まっていき現在お子さんにはルール化はしていませんが「事務所に入る前にノック」が定着してきています。

●スタッフの支援の価値観の変化
今回の経験の中で、スタッフ達は「自分達がまず変わる事で結果的に子ども達に影響を与える事が出来た」という成功体験に繋がったと報告してくださいました。
まずはカッコいい大人の姿を見せる
子ども達は「憧れる」ものに対しては自然と真似をします。

大人が口酸っぱく注意をして態度や振る舞いを強制するよりも、まずはカッコいい大人の姿を子ども達にたくさん魅せてあげてください。

子ども達は本当に大人の細かな行動や立ち振る舞いを観察しています。

「〇〇先生みたいになりたい。」

と言われる支援者をみんなで目指しましょう!!


今日は「お子さんに変わってもらいたいならまず大人から変わろう」について書かせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

【今日のオススメ書籍】

不登校は甘え?それとも?


【放デイブログの運営者】

ryouiku-smm.site

 

f:id:kiminomirai:20210703210121j:plain

今日は「不登校は甘え?それとも?」というテーマです。

放課後等デイサービスにも最近では不登校児童の受け入れを推奨する自治体も増えてきています。

私たち支援者も「不登校児童」の存在を無視できない立場に今後さらになっていくと思います。

不登校問題でよく取り上げられる「不登校は甘えなのか」について一緒に考えて行きましょう。

甘えかどうかは立場によって違う
結論として不登校が「甘え」なのか「甘えではない」のかは誰にもわからないです。

それは学校で起きた出来事一つについてもA君とB君では捉え方が全く違う場合があるからです。

また、大人の価値観では大したことではないが、お子さんの価値観では耐えられないこともあります。
  • 笑って済ませられるA君
  • 辛くて耐えられないB君
  • 過去に同じ経験を乗り越えた大人のCさん
それぞれの価値観の中で「不登校」が「甘え」か「甘えではない」かを論じても答えが出るはずがありません。

 

不登校は甘えと捉えると危険な理由
不登校が「甘え」かどうかは立場によって違います。

しかし確実なのは「甘え」と捉えることはとても危険な考えだということです。

その理由として以下の3つが挙げられます。

①お子さんの居場所がなくなる

 不登校のお子さんにとって、周囲の大人が「学校に行けないのは甘えだ」と捉えてしまうとお子さんが安心して居られる居場所が無くなってしまいます。

保護者さんや学校の先生は不登校初期にどうしてもこの子は頑張れば学校に行けると頑張ってしまいます。

しかし、お子さんにとっては味方で居てほしい学校の先生や保護者さんが「自分のことをわかってくれない」と感じてしまうと学校はもちろん家の中にも安心できる場所が無くなってしまいます。

結果的に「不登校」に加えて「引きこもり」の状態につながってしまいます。


②子どもが自分を責めてしまう。
不登校のお子さんは「でも、学校に行ったほうがいいんだよな」「みんなみたいに学校に行きたい」と考えているお子さんは実は多いのです。

そう感じているお子さんに対して「甘えている」「学校に行くべき」と周囲の大人が伝えてしまうとお子さんは自分自身のことを責めるようになってしまいます。

「自分ってなんてダメなんだ」「自分は人に迷惑をかけている「人生終わった」など思い詰めれば思い詰めるほど気持ちが辛くなり学校との距離が遠ざかってしまいます。


③保護者さんが自分を責めてしまう
不登校が「甘え」だという考えが社会に広がると、必然的に保護者さんへの批判も増えて行きます。

保護者さんへの批判が増えて行くと、保護者さん自信が自分自身を責めてしまう状況に繋がります。

「私なんて親失格」「私が親じゃなきゃこの子は幸せだったかも」などです。

保護者さんの自分を責める思いは徐々にお子さんに向かうようになります。

お子さんにとって最後まで味方で居てくれると思っていた保護者さんから怒りの感情を向けられたお子さんは絶望してしまいます。

 

学校に行かないと決めたお子さんを認める
●学校に行かないという決断

「学校に行かない」ということ自体が勇気のいるお子さんの決断です。

日本には毎年何人も「学校に行かない」という決断を出来ずに自ら命を落とすお子さんがいらっしゃいます。

まずは、命を捨てずに「逃げること」を決断したお子さんを認めてあげることが大切です。

不登校になる前に「学校・家」以外の居場所を作っておく

不登校は誰にでも起こりうる状況です。特に発達障がいをお持ちのお子さんにとっては「学校」という集団行動を前提とした環境は適応できない可能性はそこまで低くありません。

保護者のレスパイトの目的としても家と学校以外の「居場所」を作ることは大切です。

しかし、不登校になった状態から「居場所」を作ることは容易ではありません。

母子ともに疲れ果てて探すエネルギーがないからです。

事前に家と学校以外での居場所を見つけて通うことをお勧めします。
居場所があるお子さんは不登校になりにく(かも)
これは私が運営している放課後等デイサービスだけでの肌感覚ですが、幼少期から児童発達支援や放課後等デイサービスを利用しているお子さんで、学校に行けなくなるお子さんは少ない印象です。

その理由として考えられる要因として
  • お子さんが学校でトラブルがあっても話せる相手がいる
  • 保護者さんの相談を聞ける場所になる
  • 学校の先生とデイサービスの連携
  • お子さんの様子をチェックする大人が増える

などが考えられます。

デイサービスやその他の福祉サービスを利用していると、事が大きくなる前に保護者さんだけではなく皆んなで考えて動く事ができます。


今日は「不登校は甘え?それとも?」について書かせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

【今日のオススメ書籍】

就労支援としてお子さんの趣味や居場所を作る重要性について


【放デイブログの運営者】

ryouiku-smm.site

 

f:id:kiminomirai:20210702142311j:plain

今日は「就労支援としてお子さんの趣味や居場所を作る重要性について」です。

お仕事をすること(就労)と趣味を持ったり、楽しめる場所(居場所)を持つことは一見無関係なことだと思いますよね。

でも、実は「趣味」や「居場所」作りは就労にとても大切な要素なのです。

一緒に考えていきましょう。

趣味と居場所は仕事を続けるために必要
これは、障がいの有無に関わらず言えることなのですが、仕事は時として人に大きなストレスを与えます。

日本では多くの方が仕事のストレスによって精神的なダメージを受けて離職している現実があります。

長く仕事を続けるためには、仕事以外の時間を確保することが重要です。

●趣味の時間を確保する
仕事以外に自分自身が没頭できる「趣味」を持つことはとても大切です。

この仕事を頑張ったら、自分の好きな「プラモデル作り」ができると見通しが持てると少し苦手なお仕事でも頑張れたりできます。

また、現在は自分の趣味を発表できるSNS等のツールも多数存在するので自分が趣味の中で作り上げた作品を公表することで同じ趣味の人たちに認められるなどの経験もできます。

●職場と家以外の居場所を作る
職場と家の往復だけではなく、第三の居場所を持っている方はストレスに強いです。

職場では仕事がうまく行っていなくても第三の居場所では、活躍できるような状況は精神衛生的にとても良い状態だと言えます。

第三の居場所の例としては
  • 同じ趣味を持った人たちの集まり
  • 当事者同士集まって話す場(自助会)
  • インターネットでのコミュニティー

などがあるかと思います。

仕事では、教えられたり時には叱られたりすることも多いが、第三の場では教える立場になっているなど場所によって違う自分を出せることもメリットの一つです。

 

趣味や居場所は少しお金をかける
趣味や自分の好きな居場所にお金がかかることは良いことです。

お給料を稼ぐ目的が「生活するため」だけでは、仕事のモチベーションが上がりにくいと思われます。(大好きな仕事なら別)

「お給料が出たら新発売のゲームを買おう」
「お給料が出たら、居場所のメンバーと外食しよう」

など、お給料の使い道を持つことがお仕事を続ける上でもモチベションとなります。

●子どもの時から趣味にお金を使う習慣

 急に社会人になってから「お給料の範囲で趣味をしなさい」と言われても、どうお金を管理していいかわかりません。

できるだけ早い時期から「おこずかい」の範囲で趣味にお金を費やす経験が必要です。

「おこずかい制」が重要で、子どもの時期に保護者さんが青天井に好きな物を買い与える状況を続けると「お給料の範囲で趣味を行う」というイメージを持つことに時間がかかります。

 

子ども時期から居場所を作る練習をする
●子どもの時期の居場所の大切さ

子どもの時期は「仕事」に置き換えられるのが「学校」です。

やはり、お子様の時期から学校と家以外での「第三の場」は必要です。

「第三の場」を作ることで、それぞれの場所でお子さんの抱えているストレスを受け止めてあげたり、お子さんの異変を早期に察知することに繋がります。

●「第三の場」の成功体験をお子さんに持たせる

お子さんが大人になるまでに、「学校」や「家」以外の居場所を見つける成功体験を積むことで社会に出た後で同じように「職場」「家」以外の居場所を探すモチベーションに繋がります。

【児童の第三の居場所の例】
  • 習い事
  • 学童保育
  • 放課後等デイサービス
  • クラブ活動
子どもの時期に趣味や居場所を作る支援
●とりあえずやらしてみる

どんなことが趣味になるかは誰もわかりません。

大人はどうしてもお子さんに持ってもらいたい趣味を提案したくなります。

お子さんは全く大人が想像しなかった趣味を見つけてきます。

危険だったり法に触れるもの以外はまずお子さんに任せてみるのも手段の一つです

粘土遊びも何年も突き詰めて行っていると芸術の域に達することもあります。

●はじめは大人も一緒に取り組む

お子さんが新しい趣味を始める際に一番はじめだけ大人も一緒に取り組んであげると、その後スムーズに一人で調べながら展開できるようになることが多いです。

特に調べ方などは一緒に考えてあげてもいいかもしれません。


今日は「就労支援としてお子さんの趣味や居場所を作る重要性について」について書かせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

【今日のオススメ書籍】

人は他人を簡単には理解出来ないことを知る重要性


【放デイブログの運営者】

ryouiku-smm.site

 

f:id:kiminomirai:20210629223223j:plain



 今回は福祉関わる全ての人に当てはまる記事です。

「人は他人を簡単には理解出来ないことを知る重要性」というテーマで一緒に考えて行きたいと思います。

すごく重いテーマのように感じますが

支援や職員の人間関係、保護者さんとのコミュニケーションにもつながる重要な内容となっています。

理解している・されているは依存の入り口
「自分を理解してもらいたい」ということは多くの方が望むことだと思います。

スタッフ間でも「わかってもらえない」という理由で人間関係がうまく行かないこともあります。

支援者にとっても「お子さん」や「保護者」の思いをわかってあげたいという気持ちは、真面目な支援者ほど強くもつ気持ちです。

ですが、実際は他人の気持ちや考えを100%理解することは不可能です。

●わからないから「わかろうと努力する」

支援者として経験を積んでいくとお子さんや保護者さんの気持ちを100%理解することは難しいことにどこかで気づいてしまいます。

その域まで達した支援者さんは2つの道を進みます。
  1. 現実に直面し諦めて福祉の現場を離れる
  2. わからないから今まで以上に「学び」少しでも理解しようとする

2の道を進んだ支援者さんはそこからさらに成長して行きます。

支援者はお子さんや保護者さんの気持ちを理解出来たと思った瞬間成長が止まってしまいます。

学べば学ぶほどどんどん理解出来ないことが増えていくのが福祉の仕事の難しさでもあり、やりがいです。

●100%理解出来たと思った瞬間に共依存が始まる。

「お子さんと支援者」「お子さんと保護者」がともに依存する共依存と言います。

多くの場合、支援者が先に書いた1or2の考えに行き着く前に「私はお子さんや保護者」の考えを「理解した寄り添っている」と勘違いしてしまった際に生まれる関係性です。

お子さんや保護者さんは自分の「辛い部分」「弱い部分」を支援者に見せます。支援者は弱い部分をサポートすることに生きがいを感じます。

初めはいいのですが完全にお子さんや保護者の理解が出来ていないため「辛い部分」や「弱い部分」の量が予想より大きくなってきた際に支援者は耐えられなくなり、支援から逃げようとしてしまいます。

逃げられた「お子さんや保護者」は「裏切られた」と感じてしまいます。

 

理解出来ないから一緒に考える
先にも書いたように「お子さんや保護者」の気持ちを100%理解は難しいです。

ですから、支援者の姿勢として大切なのは「理解出来ないから一緒に考える」です。

●人は自分でもわからない

他人のことを100%理解することは難しい。

でも、実は人は自分のことも良くわかっていない場合が多いです。

放課後等デイサービスの利用を希望された保護者さんの面談の場で、「特に希望はない」と答えられる保護者さんはとても多いです。

ですが、1時間くらいご家庭やお子さんのことのお話を聞いていると色々な希望が出てきます。

「では、お母さんのご希望はこういうことですね」

と伝えると「そうかも知れない」と気づかれることが多々あります。

人は自分のことも他人のこともよくわからないです。

でも、コミュニケーションをとっている中で他人のことも自分のこともわかってきます。

「他人のことは理解出来ない」が職員関係のキモ
SNSをチェックしていても、多くの放課後等デイサービス内で職員間でのトラブルが起きているようです。

放課後等デイサービスは
  • 年齢がバラバラ
  • 学んできた資格がバラバラ(保育と教育、医療など)
  • 一日中一緒にいる(家族よりも過ごす時間が多い)

など、人間関係を保つ方が難しい要素が盛り沢山な業界です。

●他人のことは理解出来ない前提で関わる


僕自身への戒めとしても書きますが、放課後等デイサービスで職員同士の仕事を円滑に進めるための考え方があります。

  • 他人の考えを理解することは難しいこと
  • 自分の考えを理解してもらうことは難しいこと

を常に、意識しながら同僚とコミュニケーションをとるということです。

これを意識するだけで、「説明が丁寧になったり」「何度も説明を求められてもイライラ」しません。

よくある、役割が違うスタッフのことを「私はこんなに大変なのに」などと思うことも少なくなります。

もう一度言います。僕自身への戒めとして書きます。笑


今日は「人は他人を簡単には理解出来ないことを知る重要性」について書かせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

【今日のお勧め書籍】