放デイブログ

放課後等デイサービスの仕事を楽しみたい全ての人のためのブログです。仕事が楽しくなる福祉の知識などを発信していきます。

中高生専門の放課後等デイサービスの価値


【放デイブログの運営者】

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最近では、街のあちらこちらに「放課後等デイサービス」という看板を見かける時代になりました。

様々な特色を打ち出す事業所が増えてきています。

今回はそういった事業所の中で「中高生」に特化した放課後等デイサービスの価値についてお話させていただきたいと思っています。

中高生の放デイってどんな場所?

  私自身も現在、大阪府和泉市で2拠点で中高生対象の放課後等デイサービスを運営しています。

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中高生の放課後等デイサービスの雰囲気としては
  • 部活のような雰囲気
  • 同年代の友達の家に遊びに来た雰囲気

のような感じではないかと、普段見学にこられたお子さんや保護者さんには説明しています。

私が運営しているデイサービスは就労準備型という名称を使っています。

同年代のお子様同士が関わり合う中で社会性を身につけたり、お互いの将来について語り合うような環境を提供しています。

 

なぜ、年齢を限定するの?
通常放課後等デイサービスは小学生〜高校生の範囲の年齢のお子さんが同じ施設を利用することができます。

しかし、塾であれば学校で100点取ることが目標のお子さんと、大学受験を合格することが目標のお子さんに一緒のクラスで学んでいただくとおそらく保護者様からクレームが入ると思います。

ですが、放課後等デイサービスでは年代に関係なく同じ施設に通うことが当たり前になっている。

すごく違和感を感じませんか?

やはり、もうすぐ大人になる年代のお子さんについては小学生と別の環境を提供する必要があると考えています。

本当は中学生と高校生も分けたいのですが(色々難しい理由があります)

 

大人にも子どもにもなれる中高生

中学生や高校生のお子さんの支援として最も大切なのは「大人扱いする」ということです。

中高生のお子さんは「子ども扱い」すると大人に甘えられますし、「大人扱い」すると一人の自立した人間として振る舞うことができます。

施設に「就労準備型」というテーマを設けているのも、「君たちはもうすぐ社会に出る大人なんだよ」と伝える目的があります。

お子さんとの関わりの中でも、支援者は「本当にできないこと」を見極める必要性があります。

ですので、中高生の放課後等デイサービスの支援者は支援が上達するに連れて仕事ななくなって行きます。

できることと出来ないことを見極める能力がつくからです。

中高生の放課後等デイサービスは反抗期の専門家
中高生のお子さん皆さん少なからず「反抗期」を迎えています。

中高生の保護者様の悩みとしては「子どもが何を考えているかわからない」というお話をよくご相談いただきます。

この時期、お子さん自身も自分が何を考えているかわからなくなる時期です。

「なんで自分こんなにイライラしているんだろう」
「なんで大好きだったお父さんお母さんに腹が立つんだろう」

とすごく悩まれています。

このブログでもなんども書いていますが、大切なのは家と学校以外にそういったイライラを伝えられる場所があることです。

中高生の放課後等デイサービスでは思春期・反抗期のお子さんの思いのはけ口としての意味合いも大きいのが実際です。

数年後には大人だけの社会に進出する子ども達

全年齢が対象の放課後等デイサービスでは年齢が下のお子さんのお世話が出来ることで優しさを育めるよとのご意見をいただきます。

それもすごく大切!!

ですが、中高生のお子さんは後数年で「大人しかいない」世界に進出します。

今、必要な準備は同年代や年上のお子さんや

人生の先輩であるスタッフとコミュニケーションをとり関係性を築いたり、社会についてや働くことについて知ることではないでしょか?

今回は「中高生専門の放課後等デイサービスの価値」について書かせていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。