放デイブログ

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お子さんに変わってもらいたいならまず大人から変わろう


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今日は「お子さんに変わってもらいたいならまず大人から変わろう」というテーマです。

私たち支援者はお子さんに成長してもらうことや、お子さんに社会性を身につけてもらうことなど、すなわち「お子さんに変わってもらうこと」にやっきになってしまいます。

ですが、実は「お子さんに変わってもらう」には大人の振る舞いが重要です。

人は変えようとしても変わらない
まず、支援者が知っておく必要があることとして「他人は変えようとしても変わらない」ということです。

お子さんに「挨拶」をきっちりとさせたい場合

何度も「挨拶をしなさい」と伝えたとしても、挨拶をするのはその場かぎりで習慣になることは難しい場合があります。

お子さんが挨拶を身につけるには、挨拶することに「魅力」「価値」を見出す必要があります。

大人がいくら「挨拶」を推奨してもお子さんはなかなか変わってくれません。

 

お子さんの課題は大人も課題な場合が多い
放課後等デイサービスや学校などで支援者がお子さんに指導していることは、以外と大人も出来ていない場合が多いような気がしませんか?
  • 大きな声で挨拶する
  • 人の悪口は言わない
  • 遅刻しない(私は遅刻します)
  • 人の話はしっかり聞く
など、意外とお子さんには「常識」のように伝えてはいますがいざ自分を振り返るとなかなか全て出来ていないことも多いのではないかと思います。

結構、お子さん達は私たち支援者のこの「矛盾」を感じ取っていたりします。

 

ノックを真似する子ども達
これは私の運営する放課後等デイサービスで起きたお子さんの変化の話です。


●スタッフで決めたルール
放課後等デイサービスのスタッフ同士で「働きやすい職場を作ろう」という話し合いの中で、皆んなでいくつかのコミュニケーションのルールを作ろうということになりました。

その一つの中に「事務所に入るときはノックをする」というものがありました。

ルールを決めてからスタッフ全員でノックを徹底していました。


●ノックが定着しなかった子ども達
実は子ども達にも常々、「事務所に用事があるときはノックしなさい」と伝えていたのですが何度注意してもノックは定着せずにスタッフ達は諦めていました。

「この子達は何回言っても言うことを聞いてくれない」

少しスタッフ間でも苛立ちがありました。

●大人の真似をする子ども達
スタッフ達が「ノック」のルールを実践して数週間経つ中で、あるお子さんが事務所に入るときに「トントン」とノックを始めました。

「〇〇先生の真似してみた」「なんかカッコいいよな」

その子をきっかけに少しずつ「ノック」する事が他のお子さんにも広まっていき現在お子さんにはルール化はしていませんが「事務所に入る前にノック」が定着してきています。

●スタッフの支援の価値観の変化
今回の経験の中で、スタッフ達は「自分達がまず変わる事で結果的に子ども達に影響を与える事が出来た」という成功体験に繋がったと報告してくださいました。
まずはカッコいい大人の姿を見せる
子ども達は「憧れる」ものに対しては自然と真似をします。

大人が口酸っぱく注意をして態度や振る舞いを強制するよりも、まずはカッコいい大人の姿を子ども達にたくさん魅せてあげてください。

子ども達は本当に大人の細かな行動や立ち振る舞いを観察しています。

「〇〇先生みたいになりたい。」

と言われる支援者をみんなで目指しましょう!!


今日は「お子さんに変わってもらいたいならまず大人から変わろう」について書かせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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