放デイブログ

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放課後デイサービスで自分と他人の違いを伝える重要性について



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今回は自分と他人は違うことを支援の中で伝える重要性について書いて行きたいと思います。

「自分と他人は違う」文字にすると当たり前のことです。

しかし、私たち大人たちも実際の仕事やコミュニケーションの場ではほとんどの人間関係のもつれの原因がこの「自他の違い」による物だと考えます。

今回はぜひ僕も含めて皆んなで考えて行きましょう。

自他の違いを身につけることは難しい

障がいをお持ちの方が社会に出た際に最も苦しむことの一つが、自分と他者の境界線を明確に出来ず「依存してしまう」ことだと感じています。

私たち支援者が職場での人間関係の中でトラブルが起こる要因としても、自分の考え(常識)と他のスタッフの考え(常識)が食い違うことで徐々に違和感から怒りが発生し関係性が崩れて行くことが多いのではないでしょうか?

「自分と他人が違うこと」は頭では理解ができるものの、感情的には納得できない場面も多々あります。

なぜなら幼少期から学校の教育の中で相手と自分の考えの違いを知る教育の時間はとても少ないからだと思います。

日本人は未だに「空気を読める人」が優秀だという文化があります。

空気を読めない人はとても生きにくい世の中だと感じます。

泥臭く人の考えを浴びる機会が大切

「自分と他人の考えが違う」ということを知るには大きく二つの方法があると考えます。

  1. 意図的に自分と考えが違う人が発信している情報を取り入れる
    書籍やYoutube,ニュースなど

  2. 他人とコミュニケーションを取ったり、意図的にディスカッションをする

私が運営している中高生対象の放課後等デイサービスでは、グループワークの中で②を取り入れ自分と他者の考えや価値観の違いについて子ども達とスタッフで一緒に学んでいます。

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 初めはほんと些細な内容でも大丈夫なので、自分の考えを相手に伝えたり相手の考えを聞いて行く中でほんと少しずつですが、自分と他人の違いを意識できるようになっていきます。(年単位の世界ですが)

他人の考えを浴びることは、時には自分の心が傷ついてしまうリスクもあります。

子ども達が社会に出ると心が傷ついた時にすぐにフォローしてくれる相手がいない場合が多いので、できる限り児童の時期に放課後等デイサービスなどで他人の感情や考えを浴びる機会を作ることがベストかと思います。

 

 

大人は子ども達の喧嘩に入っていったほうがいい
昔から「子どもの喧嘩に大人は口出ししない方がいいよ」と言われたものですが

特に相手の感情を汲み取りにくいタイプの障がいをお持ちのお子さんに対してはスタッフが間に入ってあげた方がいい場合もあります。(喧嘩を止めるわけではなく)

喧嘩が落ち着いたタイミングで、「相手は何に対して怒っていたのか」を整理して伝えてあげてください。

ほとんどの場合、相手が何に対して怒っているのかが理解出来ずに「アホ」とか「シネ」など泥沼の口喧嘩になってしまっていることが少なくありません。

意外と相手の意図を伝えると、納得できることも多いです。

必ずしも仲直りさせる必要はないかと思います。(それは自己決定すること)


今回は「放課後デイサービスで自分と他人の違いを伝える重要性について」について書かせていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。