放デイブログ

放課後等デイサービスの仕事を楽しみたい全ての人のためのブログです。仕事が楽しくなる福祉の知識などを発信していきます。

お子さんの見ている世界を覗いてみよう🔎

【フクブロ〜福祉を楽しむブログ〜の運営者】

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【今日のテーマ】
みなさん今日も福祉のお仕事楽しめましたか?

 今日は普段皆さんが関わっている障がいをお持ちのお子さんがどんな世界を見て感じているのかを覗いてみよう!!

というテーマです。

 お子さん達がどんな世界を見たり感じたりしているのか気になりませんか?

     

レベル1まずは目線と姿勢を合わせてみよう

まずはレベル1です。

普段関わっているお子さんと同じ目線や姿勢になってみましょう。

●背が低いお子さんの視線
乳幼児の時期や小学生のお子さんと同じ目線になってみてください。
普段私たちが上から見ているものが、下から見上げるとどのように見えるかを確認して見てください。

違う角度から世界を観察するとお子さんの普段の行動の意味がわかるかもしれません。大人が急に近づいてくるとどんな迫力かなどもやって見てもいいかもしれません。

●車椅子のお子さんと同じ視線や姿勢になってみましょう
これはよく、車椅子体験などの研修でよくやりますよね。車椅子に乗った状態での視線や車椅子が走行したときの坐骨への振動などを体験してみると車椅子介助の時に相手の立場に立てると思います。

四肢麻痺のお子さんの姿勢になってみましょう
全身的に麻痺や運動障がいがあり、自身で姿勢保持が難しいお子さんと同じ姿勢になってみましょう。
仰向け(背臥位)やうつ伏せ(腹臥位)の姿勢でどんな世界を彼らがみているのか?
体のねじれや手や足の力の入り方などもマネをしてみて、どこを支えられると楽なのか?なども体験してみましょう。
普段お子様を介助する時に相手に合わせた介助が意識できるようになります。

 
同じ視線や姿勢になると、今まで謎だったお子さんの行動が腑に落ちることがあります。

四つ這い移動のお子さんやずり這い移動のお子さんと一緒にしばらく同じ移動方法で遊ぶなどもおすすめです。

      
レベル2行動を真似してみましょう
●情動行動を真似してみましょう
自閉症スペクトラムのお子さんなどが行う自分の視線の前に「手をヒラヒラ」させる行為や飛び跳ね続ける行為などを真似してみましょう。彼らがどんな感覚を感じているのかを知ることで、似たような感覚の遊びを提案できたりします。
それよりも、意外と「そりゃこれは楽しいわ」とお子さんに共感できることにも繋がります。


 
        
レベル3自傷行為を真似してみましょう
普段なら止めてしまう「自傷行為」ですが、皆さんはお子さんがなぜ自分自身を傷つけるのか理解して止めていますか?

もしかしたらとても重要な意味を持った行為かもしれません。

怪我をしない範囲で、自傷行為を真似してみましょう。

・頭をガンガン叩くとどんな感じ?
・壁をドンドン殴るとどんな感じ?
・自分の腕を噛んでみたらどんな感じ?(怪我しないでくださいね)

●その他の行動も真似してみましょう
・大きな声で叫んでみる
・全速力で走ってみる
などなど

お子さんが普段している行為は全部真似をしてみて、どんな感覚かを感じてみましょう。
 本来、障がいをお持ちの方の真似をする行為は社会的にはあまりよろしくない行為ですが、私たち支援のプロの学びとしては必ず経験してもらいたいことです。

私が通っていた理学療法士の専門学校でも、まず練習するのは「脳卒中片麻痺」の方の模倣でした。

寄り添う支援には相手と同じ目線や状態になることが必須だと思っています。

当事者さんを完全に理解することは無理ですが、理解する努力は惜しみなく行っていただきたいと思います。

今日は 「お子さんの見ている世界を覗いてみよう🔎」でした

今日はここまでです☺️

ではでは!!