【フクブロ〜福祉を楽しむブログ〜の運営者】
【今日のテーマ】
みなさん今日も福祉のお仕事楽しめましたか?
障がいをお持ちの方の支援に携わっている方なら一度は耳にする単語
「問題行動」
暴れたり、奇声を発したりなどの行動にこの表現をすることが多いかと思います。
「A君最近問題行動がひどいよね」
何気にこの言葉を使っていませんか?
今日は、この「問題行動」と表現される行動がなぜ起こるのかと支援について考えていきたいと思います。
支援を行う中でお子さんの行動には全て理由と目的があると捉えると、お子さんとの関わりに深みが出てきます。
●スタッフを殴る行動の理由と目的を考えてみましょう
①本当に殴ることがダメなことだと知らないケース
年齢が低いお子さんの場合に可能性として考えられます。
他者の感情を認識しにくいお子さんなどで、相手を殴るとなぜか反応してくれるので少し寂しい時や手持ち無沙汰な時に暴力を振るってしまうケースです。
→支援としては、暴力を振るわれた時に大きくリアクションをとってしまうとどんどん誤学習してしまうので暴力を振るわれた時に落ち着いたテンションで伝える必要があります。短期記憶が保てないお子さんなどは時間がたってから伝えると自分の行動と注意されたことが繋がらない場合があるので、「なぜか怒られた」と感じて終わってしまいます。
②殴ることがダメなことは理解しているが、気を引くために殴っている
小学生高学年以降のお子さんであれば、ほとんどのお子さんが「殴ることはいけないこと」との認識を持っているかと思います。でも、その行為を行ってしまう理由と目的があります。ほとんどの場合、承認欲求が高いお子さんにこのような行動をとる方が多いです。
→②のケースの場合にどのような支援が必要か考えて行きましょう。
どうしても支援者は②のケースに場合も「叱る」という選択肢を選んでしまいがちですが、実はあまり解決しないことが多いです。
ダメなのは理解しているが、、、の理由
目的の「認められたい、自分を見て欲しい」を達成しようと考えると手取り早いのが「悪いことをして叱られる」となります。
●ポイント
叱られることはお子さんからすると作戦通り!!
●具体的な支援方法
①暴力等の問題行動に対しては基本無視(痛いけど)
②好ましい行動をとった時には全力で褒めるor感謝する(感謝の方がベスト)
③落ち着いている時に叱らずに暴力について声かけをする
「殴ってこなくてもいつもちゃんと見てるから安心して」など
④得意なら少し自分が目立てる機会を作っていく(司会など)
⑤叱るのではないゆっくりと個別で雑談できる時間を作る
このケースのお子さんに多いのが、自閉症の特性があり相手の反応や感情を感じ取りにくいお子さんが多いので、ポジティブなメッセージを伝えるときは初めは過剰なほどオーバーに伝えた方がいいです。
関係性ができてくると、少し落ち着いた環境で話をする機会を作ると「君のこと見てるよ」のメッセージが伝わりやすいかと思います。
「ダメな行為=叱る」の対応をどうしても支援者は瞬発的に考えてしまいがちですが、冷静に振り返って考えるとあまり解決に至らなかったことも多いんじゃないでしょうか?
お子さん達の一つ一つの行動の「意味と目的」をしっかりと見定めて
「目的」の部分を問題行動以外で解決したり満たしてあげることが必要だと思います。
今日は 「問題行動の理由を見つけよう🔎」でした
ではでは!!