放デイブログ

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放課後デイ・ご家庭で子ども達が「自分で決めた」と言えるための支援



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【今日のテーマ】
みなさん今日も福祉のお仕事楽しめましたか?

 今日は「子ども達が「自分で決めた」と言えるための支援」について書いていきたいと思います。

「自分で決めた」と思えることは将来子ども達が大人になる中で「自分らしく生きられる」ための大切な要素と言われています。

これは今すでに大人になっている私たちにとっても同様です。

少しずつ一緒に考えていきましょう。

決めることが苦手な子ども達
 私達が人生を送る中で「選択すること」はとてもたくさんあります。

「何を着るか?」「何を食べるか」「テレビをみるかyoutubeか」

など日々の生活の中での選択もあれば

「進路選択」「高額な買い物」「転職」

など人生を左右するような選択をしなきゃいけない場面も人生の中では何度もあります。

長年障がいをお持ちの方と関わって来た中で、この「決断する」という行為が苦手な方がとても多い印象を持ちます。

自分らしい人生を送るために障がいをお持ちの方についても幼少期からこの「決める」トレーニンの必要性を感じています。

「自分で決める」ことが出来ないと様々なデメリットが発生します。

一つずつ「決めることの大切さ」を確認していきましょう。

「自分で決められない」デメリット
「自分で決められない」ということは「誰かに決められる」ということです。人生の決定を誰かに決められると色々な問題が出て来ます。

①他人に依存してしまう
決定を他者に委ねてしまうと、自分で考える機会が減り他者に依存してしまう関係性が出来上がってしまいます。関係性が崩れた際に相手を恨んだり執着してしまうような心理状況になりやすいです。

②騙されやすくなる
決定を他者に委ねると、騙される可能性が高くなります。特に障がいをお持ちの方が成人以降は「お金」に関するトラブルが増える傾向がありますが、ほとんどの場合は他者に決定を委ねることが原因となることが多いです。

 
逆に「自分で決める」ことができるとあるメリットがあります。



「自分で決める」メリット
①失敗しても再チャレンジできる
人に決められた決定で失敗すると「人のせいに」することで失敗したストレスを解消しようとする精神状況になると言われています。

「人のせい」にするといつまで経っても何も解決しないので次のステップに移れません。

しかし、「自分で決めた決定」で失敗した場合は「続けるか」「再チャレンジするか」「どこを修正するか」など自分の中で新しい「決定」に移ることが出来ます。

自分で決めて「成功」した場合には自分自身の成功体験になり次の「選択」も自信を持って行うことが出来ます。
 「自分で決める」という行為は急に「明日からやろう」と思ってもなかなか出来るものではありませんよね。

出来る限り早い段階で幼少期から取り組む必要があります。

 
 

ご家庭でできる
「決める練習」(例)
①次の日に着る服を自分で決めよう
朝服を決めると時間がなくバタバタするので、前日の夜に翌日着る服を自分で決めてみましょう。

いきなりフルコーディネートが難しい場合は、靴下などのワンポイントから決めてもいいかと思います。

②おこずかいの使い道を決めよう
まだおこずかい制ではないお子さんに関しては、おこずかいをお子さんに渡して使い道をお子さんに任せてみましょう。
ルールは必ずその月に「使い道を決める」ということです。
ちなみに翌月まで貯めてゲームソフトを買うも「使い道を決める」に入ります。

放課後デイでできる
「決める練習」(例)
①おやつ選択制の導入
1日〇〇円でおやつを選択できる制度を導入
おやつを食べないの選択肢もOK

②昼食をスーパーやコンビニで買う日を作る
学校休校日などに昼食をスーパーやコンビニで買弁をする日を作ります。
自分の食べたい物を選択する機会を作ります。
 
以上、普段から練習を繰り返す積み重ねで「自分で選択、決定する」力がついて来ますのでぜひ取り入れてみてください。

今日は 「子ども達が「自分で決めた」と言えるための支援」というテーマでした。

【今日の記事の参考書籍です】


今日はここまでです☺️
ではでは!!