放デイブログ

放課後等デイサービスの仕事を楽しみたい全ての人のためのブログです。仕事が楽しくなる福祉の知識などを発信していきます。

子ども達が「わからない」と言える重要性について。

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【今日のテーマ】
みなさん今日も福祉のお仕事楽しめましたか?

 今日は子ども達が大人になって時に「わからない」と言える重要性について書いていきたいと思います。

前回の記事同様に僕たち大人にも大切な内容ですので少しおつきあいください。

「わからない」「出来ない」ときに聞ける力

僕たち支援者は子ども達の「出来ること」を増やすことに意識を向けがちです。

ですが、(障がいの有無関係なし)に社会に出ると当たり前のように「わからないこと」「出来ないこと」が毎日のように発生します。

「出来ない時」にどう振る舞うかで、大人になった時の「生きやすさ」は大きく変わってきます。

①「出来ない」「わからない」と誰かに伝えることができる
②わからないから「黙って待つ」
③自分のやり方でやってみる

①は社会に出た時に最適な対応です。さらにベストな対応としては「どの部分がわからない」「どこでつまずいている」を説明できるとベストです。

②は周囲の人からは「困っているのか」「機嫌が悪いのか」「体調が悪いのか」よくわかりません。どうサポートすればいいのか困ってしまいます。

③周りが気づいた時には、取り返しのつかないことになっている場合があります。

②③の振る舞いをされる方は私が就労継続支援B型で管理者をしていた時にご利用者様の中でもとても多かったです。

やはり、未成年の時期から「わからない」と言える練習を含めた「質問力」が大切だと考えています。


「人に質問する力」については子どもの時からの成功体験が要だと考えています。

「質問する力」が身につかないケースの共通点をピックアップしたいと思います。


    
「質問する力」が身につかない原因
①幼少期に「できないこと」でよく叱責されていた
「できない」=「怒られる」のイメージが強くなると、「質問する力」は低下してしまいます。怒られるのがわかっていて「できていない」ことを伝えるって怖いですよね。

②幼少期に質問しなくても周りが動いてくれていた
福祉サービスあるあるとして、「A君困っていそう」と支援者センサーが反応してお子さんが自分から「わからない」や「質問」を発信する前にサポートしてもらえる経験が積み重なると「質問する力」が身につかない原因となってしまう傾向があります。


①のケースは軽度の発達障がいのお子さんに多いかと思います。
②は肢体不自由なお子さんなど障がいが視覚的にわかりやすいお子さんに多いかと思います。

次にお子さんが「わからない」や「質問」を自分から発するための支援の一例をご紹介します。
         
わからなかったら声をかけてね
①お子さんが何か課題に取り組む前に「わからなかったら声をかけてね」と伝えてください。

②支援者の方はいつでも声をかけやすい場所にいてあげてください

③お子さんが困っている様子が確認できても、すぐにはサポートしないでください。

④その代わりに時々「わからなかったら声をかけてね」と声かけをしてください。

⑤お子さんが「わからない」と言えたら「どこがわからない?」と具体的に聞いてあげてください

⑥方法を教えてから「質問できたことがとてもすごいこと」だとしっかり伝えてあげてください

この一連の流れの中で、、
・わからないことは「ダメ」なことじゃないんだ
・自分から質問しないと「自分が困っている」ことを周りはわからない
・質問できることはすごいことなんだ

ということをお子さんに感じ取ってもらえればと思います。


SOSを発信する練習にもなる
この質問する練習は、お子さんたちが社会に出た時に「店で商品の場所がわからない時」や「電車の乗り方がわからない」時などに他者にSOSを出す練習にもなります。

また、肢体不自由の方などでは、車椅子で姿勢が崩れた時に座り直すための手伝いを頼む際や、その他自分で解決できないトラブルへのSOSを行う練習にもなります。

「質問する力」や「SOSを出す力」はできるだけ早く幼少期に取り組むべき療育内容ですので、ぜひ少しでも参考にしていただけましたら幸いです。


今日は 「子ども達が「わからない」と言える重要性について」でした

今日はここまでです☺️

ではでは!!