放デイブログ

放課後等デイサービスの仕事を楽しみたい全ての人のためのブログです。仕事が楽しくなる福祉の知識などを発信していきます。

放課後デイ保護者さんをファンにしよう♪

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【今日のテーマ】
みなさん今日も福祉のお仕事楽しめましたか?

今日は、特に障がい児の福祉施設にとって重要なテーマです。

「保護者さんはお客様?それとも同士?」

というお話を書かせていただきます。

Twiteer界隈でよく保護者さんは事業所への不満を、支援者さんは保護者への不満を呟かれていることが多く、少し気になったので今回の記事を書くことに決めました。

 

福祉施設が一気に増えたジレンマ

 福祉事業にこの数年で営利企業の参入が可能となり、放課後等デイサービスなどの事業所数が爆発的に増加しました。

よかった点としては、特徴のある支援を提供する事業所が増えてきたので、お子さんにあった支援を選べるようになりました。

課題としては、事業所が増えた分自分の施設が生き残ろうとすると無理をしてでもよその事業所よりも保護者さんのニーズを受け入れようとするあまり本来一番重要視する必要がある「支援」がおろそかになってしまうケースが少なく無いのかなと感じています。

中には法令を遵守できていない事業所も少なからずあるような話も聞こえてきます。

・スタッフの数が足りていないが、お子さんを受け入れてしまう
・無理な送迎範囲を受け入れてしまい、お子さんの施設での滞在時間が数十分だけ
・業務量が多すぎてスタッフが疲弊してしまい支援に集中できない

などなど

このような状況は中心にいなければいけないお子さんの利益に繋がりません。

 上記の課題は、保護者さんを「お客様」としてだけ捉えてしまった場合に発生しやすいことかと考えています。


 
「スタッフ」と「保護者さん」の目的は同じ
私も含めてお子さんが通う施設のスタッフ(支援者)の目的は「支援によってお子さんの発達を促すこと」だと思います。

保護者さんも福祉施設にお子さんを通わせる目的は「自分の子どもに質の高い支援を受けてもらい成長してほしい」という部分が大きいかと思います。

よくtwitter

「保護者さんは放課後デイを預かるだけの施設だと思っている」

のような、つぶやきを見かけます。

預かってもらわないと困る保護者さんがいるのも正解ですが、同じ預かってもらえるなら質の高い支援が受けられる施設を選ぶ保護者さんが今後増えてくるかと思います。

同じ目的を持っている「スタッフ(施設)」と「保護者さん」ですので、「施設」と「お客様」の関係性で終わらせるのは勿体無いですよね。

できれば保護者さんに「同士」や「施設のファン」になってもらった方が、きっとお子さんへの質の高い支援も行いやすくなり、施設運営も行いやすくなるかと思います。
 
 
「お客様」状態のデメリット
 「お客様」状態の特徴は、利用するサービスの裏側が見えないという部分です。

放課後等デイサービスの場合はお子さんが来所している時間帯基本的には保護者様は施設にはいないのでサービスを提供している「表側」もあまり見えない状態です

相手が見えにくいと、本人は意識していない中で「過度な要求」「理不尽なクレーム」が発生しやすくなります。

「これくらい聞いてもらえるでしょ」と思っていても施設側からすると「それは無理だよ」みたいな状態が発生します。

保護者様にとっては逆に施設の体制や状況を把握していないので

「こんな些細なお願いでも断られる!!」と施設に対して不信感に繋がります。

まず、保護者様との関係性が上手く行っていない原因は施設側が保護者様を「お客様」としてしか捉えられていないことが多いです。

●逆に、施設側が保護者さんの思いや状況を把握し切れていないことが

「あのお母さんなんでも施設に任せてくる」

と言った施設やスタッフの保護者様への不満に繋がります。


 
   毎日行っているスナックにクレームは入れない
少し極端な例ですが、、

毎日通っているスナックでママとお客さんの関係性ができている場合

多分、些細なことでクレームを入れることってないですよね。笑

それは、お互いのことをよく知っているからだと思います。

少しママの機嫌が悪くても逆に心配するんじゃないですかね。

でも、初めて行ったコンビニの店員の態度が悪いと「腹が立ちます」

放課後デイも施設と保護者さんの距離がとても大切です。
 

では、保護者さんに「お客様」か「同士」や「共犯者」、「ファン」になっていただくにはどうすればいいのでしょうか?

私も日々考えながら施設を運営しているので、少しご紹介させていただきます。

保護者さんをファンにする方法
 ①送迎時の保護者さんとの会話をもう一言だけ増やす
保護者さんともっともお会いする頻度が高いのが送迎時だと思います。
複数のお子さんを送迎している時にはなかなかゆっくりと話せないことが多いのですが、毎回もう一言だけ会話を増やすだけで「スタッフや施設」と「保護者さん」の距離は近くなっていきます。

「今日A君こんなこと頑張ってました」
「お母さんもお仕事お疲れ様です。」

などどんなことでも良いですよ。

②保護者参加型のイベントを開催し保護者ボランティアを募る
施設のイベントとして保護者さん参加型のイベントを開催してください。
そのイベントの中で、保護者様にボランティアスタッフを募ってみてください。
施設のスタッフと一緒にイベントを作り上げることで、普段スタッフが「どんな様子で働いているか」や「このスタッフさんなら我が子を任せられる」など普段と違う角度で施設やスタッフをみてもらえます。保護者さんに「同士」になってもらいましょう。

③保護者さんに一日スタッフ体験会を開催
実際に、施設の営業日に一日スタッフ体験をしてもらうと、「普段スタッフがどんなことを考えてお子さん達と関わっているか?」「思っていたより放課後デイって大変なんだな」など見えてなかった裏側を意識してもらえる機会になります。

たくさん、保護者さんに普段の施設を見てもらうことで保護者さんに施設を作る「同士」になってもらったり施設の「ファン」になってもらいましょう❤️

昔は福祉施設って障がいをもつお子さんの保護者さん達がお金を出し合って作ることも多かったみたいですね。

どんどん、保護者さんを施設の運営に巻き込んでいきましょう❤️

今日は 「保護者さんはお客様?それとも同士?」でした

今日はここまでです☺️

ではでは!!