【放デイブログの運営者】
今回は福祉関わる全ての人に当てはまる記事です。
「人は他人を簡単には理解出来ないことを知る重要性」というテーマで一緒に考えて行きたいと思います。
すごく重いテーマのように感じますが
支援や職員の人間関係、保護者さんとのコミュニケーションにもつながる重要な内容となっています。
スタッフ間でも「わかってもらえない」という理由で人間関係がうまく行かないこともあります。
支援者にとっても「お子さん」や「保護者」の思いをわかってあげたいという気持ちは、真面目な支援者ほど強くもつ気持ちです。
ですが、実際は他人の気持ちや考えを100%理解することは不可能です。
●わからないから「わかろうと努力する」
支援者として経験を積んでいくとお子さんや保護者さんの気持ちを100%理解することは難しいことにどこかで気づいてしまいます。
その域まで達した支援者さんは2つの道を進みます。
- 現実に直面し諦めて福祉の現場を離れる
- わからないから今まで以上に「学び」少しでも理解しようとする
2の道を進んだ支援者さんはそこからさらに成長して行きます。
支援者はお子さんや保護者さんの気持ちを理解出来たと思った瞬間成長が止まってしまいます。
学べば学ぶほどどんどん理解出来ないことが増えていくのが福祉の仕事の難しさでもあり、やりがいです。
「お子さんと支援者」「お子さんと保護者」がともに依存する「共依存」と言います。
多くの場合、支援者が先に書いた1or2の考えに行き着く前に「私はお子さんや保護者」の考えを「理解した寄り添っている」と勘違いしてしまった際に生まれる関係性です。
お子さんや保護者さんは自分の「辛い部分」「弱い部分」を支援者に見せます。支援者は弱い部分をサポートすることに生きがいを感じます。
初めはいいのですが完全にお子さんや保護者の理解が出来ていないため「辛い部分」や「弱い部分」の量が予想より大きくなってきた際に支援者は耐えられなくなり、支援から逃げようとしてしまいます。
逃げられた「お子さんや保護者」は「裏切られた」と感じてしまいます。
ですから、支援者の姿勢として大切なのは「理解出来ないから一緒に考える」です。
●人は自分でもわからない
他人のことを100%理解することは難しい。
でも、実は人は自分のことも良くわかっていない場合が多いです。
放課後等デイサービスの利用を希望された保護者さんの面談の場で、「特に希望はない」と答えられる保護者さんはとても多いです。
ですが、1時間くらいご家庭やお子さんのことのお話を聞いていると色々な希望が出てきます。
「では、お母さんのご希望はこういうことですね」
と伝えると「そうかも知れない」と気づかれることが多々あります。
人は自分のことも他人のこともよくわからないです。
でも、コミュニケーションをとっている中で他人のことも自分のこともわかってきます。
放課後等デイサービスは
- 年齢がバラバラ
- 学んできた資格がバラバラ(保育と教育、医療など)
- 一日中一緒にいる(家族よりも過ごす時間が多い)
など、人間関係を保つ方が難しい要素が盛り沢山な業界です。
●他人のことは理解出来ない前提で関わる
僕自身への戒めとしても書きますが、放課後等デイサービスで職員同士の仕事を円滑に進めるための考え方があります。
- 他人の考えを理解することは難しいこと
- 自分の考えを理解してもらうことは難しいこと
を常に、意識しながら同僚とコミュニケーションをとるということです。
これを意識するだけで、「説明が丁寧になったり」「何度も説明を求められてもイライラ」しません。
よくある、役割が違うスタッフのことを「私はこんなに大変なのに」などと思うことも少なくなります。
もう一度言います。僕自身への戒めとして書きます。笑
今日は「人は他人を簡単には理解出来ないことを知る重要性」について書かせていただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
【今日のお勧め書籍】