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就労支援としてお子さんの趣味や居場所を作る重要性について


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今日は「就労支援としてお子さんの趣味や居場所を作る重要性について」です。

お仕事をすること(就労)と趣味を持ったり、楽しめる場所(居場所)を持つことは一見無関係なことだと思いますよね。

でも、実は「趣味」や「居場所」作りは就労にとても大切な要素なのです。

一緒に考えていきましょう。

趣味と居場所は仕事を続けるために必要
これは、障がいの有無に関わらず言えることなのですが、仕事は時として人に大きなストレスを与えます。

日本では多くの方が仕事のストレスによって精神的なダメージを受けて離職している現実があります。

長く仕事を続けるためには、仕事以外の時間を確保することが重要です。

●趣味の時間を確保する
仕事以外に自分自身が没頭できる「趣味」を持つことはとても大切です。

この仕事を頑張ったら、自分の好きな「プラモデル作り」ができると見通しが持てると少し苦手なお仕事でも頑張れたりできます。

また、現在は自分の趣味を発表できるSNS等のツールも多数存在するので自分が趣味の中で作り上げた作品を公表することで同じ趣味の人たちに認められるなどの経験もできます。

●職場と家以外の居場所を作る
職場と家の往復だけではなく、第三の居場所を持っている方はストレスに強いです。

職場では仕事がうまく行っていなくても第三の居場所では、活躍できるような状況は精神衛生的にとても良い状態だと言えます。

第三の居場所の例としては
  • 同じ趣味を持った人たちの集まり
  • 当事者同士集まって話す場(自助会)
  • インターネットでのコミュニティー

などがあるかと思います。

仕事では、教えられたり時には叱られたりすることも多いが、第三の場では教える立場になっているなど場所によって違う自分を出せることもメリットの一つです。

 

趣味や居場所は少しお金をかける
趣味や自分の好きな居場所にお金がかかることは良いことです。

お給料を稼ぐ目的が「生活するため」だけでは、仕事のモチベーションが上がりにくいと思われます。(大好きな仕事なら別)

「お給料が出たら新発売のゲームを買おう」
「お給料が出たら、居場所のメンバーと外食しよう」

など、お給料の使い道を持つことがお仕事を続ける上でもモチベションとなります。

●子どもの時から趣味にお金を使う習慣

 急に社会人になってから「お給料の範囲で趣味をしなさい」と言われても、どうお金を管理していいかわかりません。

できるだけ早い時期から「おこずかい」の範囲で趣味にお金を費やす経験が必要です。

「おこずかい制」が重要で、子どもの時期に保護者さんが青天井に好きな物を買い与える状況を続けると「お給料の範囲で趣味を行う」というイメージを持つことに時間がかかります。

 

子ども時期から居場所を作る練習をする
●子どもの時期の居場所の大切さ

子どもの時期は「仕事」に置き換えられるのが「学校」です。

やはり、お子様の時期から学校と家以外での「第三の場」は必要です。

「第三の場」を作ることで、それぞれの場所でお子さんの抱えているストレスを受け止めてあげたり、お子さんの異変を早期に察知することに繋がります。

●「第三の場」の成功体験をお子さんに持たせる

お子さんが大人になるまでに、「学校」や「家」以外の居場所を見つける成功体験を積むことで社会に出た後で同じように「職場」「家」以外の居場所を探すモチベーションに繋がります。

【児童の第三の居場所の例】
  • 習い事
  • 学童保育
  • 放課後等デイサービス
  • クラブ活動
子どもの時期に趣味や居場所を作る支援
●とりあえずやらしてみる

どんなことが趣味になるかは誰もわかりません。

大人はどうしてもお子さんに持ってもらいたい趣味を提案したくなります。

お子さんは全く大人が想像しなかった趣味を見つけてきます。

危険だったり法に触れるもの以外はまずお子さんに任せてみるのも手段の一つです

粘土遊びも何年も突き詰めて行っていると芸術の域に達することもあります。

●はじめは大人も一緒に取り組む

お子さんが新しい趣味を始める際に一番はじめだけ大人も一緒に取り組んであげると、その後スムーズに一人で調べながら展開できるようになることが多いです。

特に調べ方などは一緒に考えてあげてもいいかもしれません。


今日は「就労支援としてお子さんの趣味や居場所を作る重要性について」について書かせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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