放デイブログ

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放課後等デイサービス小さな失敗体験を提供する支援について


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今日は「放課後等デイサービスでの小さな失敗体験を提供する支援について」です。

最近では支援の中で「成功体験」というキーワードがよく出てきます。

お子さんが自信を持つための大切な経験だと考えています。

では、逆に失敗体験はお子さんにどのような意味があるのでしょうか?

一緒に考えて行きたいと思います。

安心できる環境での失敗体験の大切さ
誰もが「失敗する」ことは嫌なことですよね。

仕事で大きな失敗をした時には家に帰っても落ち込んでしまいます。

失敗しないに越したことはないのですが、、

人生では障害の有無関係なしに人は失敗や挫折を少なからず体験します。

●失敗を幼少期から経験する重要性
失敗や挫折は人生の中で必ず起きます。大切なのはその失敗や挫折が起きた時に、自分の気持ちをどうコントロールするかです。

放課後等デイサービスという環境は子ども達が「安心して失敗できる環境」であるべきと考えています。

失敗することはお子さんにとって恐怖です。

大切なのは失敗してもこの環境なら「叱られない」「サポートをしてくれる」と子ども達が感じられる場所を提供することだと考えています。

 

失敗できる環境=挑戦できる環境
子ども達にとって安心して失敗できる環境は言い換えると「安心して挑戦できる環境」とも言えます。

得意なことや習慣的なことをしている中では「失敗」は起きにくいのですが、新しい挑戦にはほとんどの場合「失敗」がつきものです。

子ども達が社会に出ることも大きな新しい挑戦です。

初めての挑戦が「社会に出ること」となるといきなり飛んだことのないハードルを飛び越えるようなものです。

大切なのは幼少期から小さな新しい挑戦を繰り返し失敗しながらも、少しずつ挑戦のハードルを高くしていくことです。

●失敗した後のリカバリーが大切

失敗は必ず人生の中で誰にでも発生します。

大切なのは子どもの時から失敗した後の対応(リカバリー)を学ぶことです。

  • なぜ失敗したのかを考えて、工夫する
  • 失敗した後続けるか、諦めるかの損切りを考える
  • 失敗した後の気持ちの落ち込みをコントロールする

など失敗後の対応を子どもの時からのスモールチャレンジで学ぶことは、大人になってからの失敗や挫折をした際の糧となります。

 

 

子どもの失敗をフォローしすぎない
●失敗を知らない子ども達

障がい児童の福祉の現場の現実としては

「子どもが失敗できる環境が少ない」

ということです。

  • お子さんが失敗しそうになると、サポートしてしまう。
  • 失敗しそうな課題からお子さんを遠ざけてしまう。

私たち支援者はお子さんに無意識にこのような関わり方をしてしまいがちです。

言い換えると「子ども達が挑戦できる環境が少ない」ということです。

●家庭では失敗に時間が割けない


私たち支援者が考える以上に障がいをお持ちのお子様のご家庭は煩雑です。

例えば朝の用意でも本当はできるだけ子ども自身で「身辺自立」が出来るように練習をさせたいのが多くの保護者様のお気持ちだと思います。

しかし、お子さんが靴下を履くための挑戦を待っていると朝の支度が終わりません。

仕方なく、保護者さんが手伝ってしまうと言った場面も多いかと思います。

家庭では限界がある。

だから私たち放課後等デイサービスを含めた支援施設のような場所でお子さんが挑戦と失敗が出来る環境が大切です。
大人が失敗しているところを子どもに見せる
●失敗のお手本を見せよう

支援者としては子ども達に「頼りになる姿」を見せたいところですが

本当に大切なのは「大人が失敗する姿」を子ども達に魅せることです。

子ども達に「失敗することって大したことないんだ」「挑戦するって楽しそう」と感じてもらうことが大切です。

●子ども達に失敗することを魅せるポイント

  • 明るく爽やかに失敗する
  • 失敗した後工夫して再挑戦する
  • 落ち込んでいるところは見せない

の3つが大切です。

楽しそうに挑戦して失敗して悔しがりながら楽しそうに工夫しながら再挑戦する大人の姿を子ども達に魅せてあげましょう。

子ども達は失敗することをポジティブに捉えるようになっていきます。

子ども達が社会に出ると少なからず、挑戦して失敗や挫折を経験することとなります。

失敗しても再挑戦ができるかできないかでその方の人生の質は大きく変わります。

大切なのは失敗できる環境と時期に小さな失敗と再挑戦を繰り返すことだと考えます

今日は「放課後等デイサービス小さな失敗体験を提供する支援について」について書かせていただきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。